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転職に立ち塞がる「障害理解」の難解さ

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はじめに

だらっと思ったことを書き綴っていきます。
今回は「障害理解」です。

難しい

障害をオープン*1して就職活動をしていると、問題となるのが「自分の障害を理解しているか否か」です。
会社としては、どういった障害があって、どのような配慮を行い、どうすれば長く働き続けて貰えるのかを知りたい訳です。
過去どのような症状があり、どう乗り越え、どういう根拠で働けると言っているのかを見定めたい。

僕の場合は、うつ病なので、「うつ症状が出ても働き続けられる担保」を提示しないといけません。
それには、自分の障害をしっかりと理解し、第三者に説明出来る能力が必要になってきます。

だが、これが難しい。
うつ病と云っても、その症状を定型句に当て嵌められないからです。


例えば、僕は不眠を患っています。
うつ病の代表的な症状の1つ。
今年に入ってやや安定し、30分以内に入眠できているのですが、まだ不定期で眠れない日があります。
睡眠薬を処方されているのですが、飲んでも寝れない日は寝れません。

そんな状態で、面接を受けたとします。
当然人事の方からツッコまれる訳ですよ。
「眠れないという事ですが、どうやって対処してますか」と。
会社としては、眠れなくて出社できなかったり、遅刻するようでは雇いたくないから必然の質問です。

これに対して、素直に「分かりません。うつ病の症状なので…」なんて答えたらもうアウトです。
即刻落とされます。

ここで嘘を吐くことだって出来るでしょう。
「睡眠薬を処方されており、眠れない日はそれを飲む事で眠る事が出来ております」。
うん。これを理由に撥ねられることはなく、もしかしたら入社できるかもしれません。
しかし、社会人の方なら分かるかと思いますが、これはNGです。

仮に嘘をついて入社が決まっても、後々苦しむのは自分だからです。
入社後不眠の症状が出て、休んでしまったり、遅刻が重なったりしたら、言い訳できません。

障害者求人には「配慮事項」というものがあります。
事前に応募者と会社側で示し合せた「障害者が安定して働く為に必要なこと」です。
「症状が出たら、休憩を下さい」だとか「慣れるまで時短勤務させて下さい」とか。
面接で嘘を吐くという事は、当然この項目に入れてない訳ですから、うつ病由来の不眠で欠勤・遅刻しても一切配慮してもらえないのです。

嘘はつけない。
かといって、根拠のない対策を言っても意味が無い。
故に、障害理解は重要になってくる。

この例で言えば、「何故眠れない日があるのか」。
「どうやったら眠れるのか」。
原因と対策を突き詰める必要があります。


でも、自分でも分からないんですよね。
何故眠れないのかなんて。
特別何かしてる訳でも無い。
他の症状を併発してる訳でもないし、定期的にある訳でも無い。
原因が不明なので、対策の取りようが無い。




不眠で言えば、僕の母は、僕よりも長く、重いうつ病を患っています。
母にも不眠の症状があり、一時期は1,2時間ほどしか眠れない日々が続いていました。
それがここ半年から1年はぐっすりと眠っています。

生活リズムが変わった訳でもないし、服薬も一緒、症状だって改善した訳ではありません。
うつ病には「良い時」と「悪い時」を周期的に繰り返す波があると言います。
短い周期で眠れる日と寝れない日を繰り返しているのであれば、納得いきますが、そうじゃない。
かなり長期のスパンで「眠れる日」が続いている。

やはり僕とは違う症状で、参考にならない。


当然ですが、主治医に相談はしていますが明確な答えはくれません。
正直なところ分からないのでしょう。
まだまだ不明の多い病気です。
患者ごとに異なる症例に、的確な答えは出せないのかなと。


自分の障害を理解する。
言葉でいうのは簡単ですが、向き合うと凄く難しいことです。

*1:障碍者雇用枠で就活すること