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「相棒 season13」の最終回で甲斐の全てを否定されたと感じた理由

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「相棒 season13」最終回の批判記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

最終回「ダークナイト」

たまに思い出したかのように漫画ともアニメとも関係の無い記事を挙げるブログです。
という事で、「相棒 season13」最終回の感想を。

はじめにお断りしておきますが、今回僕は荒れに荒れておりますw
罵詈雑言は流石に避けますが、最終回の内容に否定的な立場から徹底して「何故最悪だと思ったのか」をダラダラと書き綴ります。
間違いなく「最終回サイコー」と感じた方の気分を害する内容となっております事をお詫びいたします。

尚、このブログの「相棒」関連記事を改めて振り返ってみて、変な汗出て来たんですが…。
言い訳がましいですけれど、僕はこのシリーズ大好きです。
批判的な記事ばかり書いてしまっている事は大いに反省ですね。

甲斐を全否定されたから

甲斐亨が好きでした。
カメもミッチーも好きでしたけれど、彼は彼で本当に良い相棒だと想ってましたし、だからこそ、卒業の一報の際には酷く落ち込みもしました。
特に今期は各回の内容も実に面白く、充実していた事も挙げられます。
3年目を迎え、右京とのコンビにも円熟味が出て来たというのも一役買っていたのでしょう。
シナリオも13年目とは思えない程バラエティに富んだものが多く、2人の活躍を固唾を呑んで楽しんでおりました。

このコンビで、いくらでも見ていける。
見ていきたい。

そう思っていた矢先の卒業の報。
そりゃ落ち込みますよ。

それでも「どうやって卒業するのだろう」という興味の下、今日を楽しみに待っておりました。
納得出来る「新しい門出」となるような卒業になると良いなと。
次回予告の時点で「甲斐がダークナイトの正体じゃないよな…」と本気で心配していましたが。
杞憂で終わる筈だと。
始まって5分もしないうちに「甲斐がダークナイト」としか思えないシーンを見ても、「いやいや、ブラフでしょ。ここまであからさまで、犯人でしたなんてオチはないっしょ」と高を括っていましたとも。

何の捻りも無く甲斐が犯人でしたって分かった瞬間の僕の顔がこちら。

嘘です。
ごめんなさい。
こんなに可愛い顔じゃないです。
言葉で表せない程ブサイクな顔で、表情的にはこんな感じ。

いや〜、やっちまったな〜と。
最悪だな〜と。

別に甲斐が犯罪者として逮捕されたから最悪って訳じゃないんですよ。
いや、それだけでも酷い終わり方だとは思いますけれど。
酷いけれど、最悪という言葉を使う程ではないと言いますか。

「最悪」と形容するには、一応理由があります。
動機ですよ。動機。


最初の一件目。
親友の妹が通り魔に惨殺されるも、その犯人は無罪放免。
親友の為に敵を討った。

これは同情に値する動機でした。
心神喪失状態だから無罪放免というのは、現実にも理解しがたい点です。
刑事責任能力が無いから罪に問えないとか言われても、納得できないですしね。
そうやって罪を逃れた者に被害者に近しい人物が仇を討つ。

勿論肯定していい事ではないですけれど、犯人像としては同情できるタイプに分類できます。

もしも甲斐がこの動機だけに終始していたら、僕の心情も「酷かったけれど…」で終わっていました。
けれどそうじゃありませんでした。

ダークナイトとして世間から認知された事件の動機は、彼自身「よく分からない」と言う程。
世間の評判が心地良かった的な発言までしちゃっています。

これじゃ単なる愉快犯的と言いますか。
彼が憎んだ通り魔と大して変わらないんですよね。

同情のしようの無い動機で、擁護のしようがない犯罪者じゃないですか。
加害者が世間から見て「悪い奴」だからとか関係ありません。
殺人と傷害じゃ違うじゃんというのも屁理屈に過ぎない。
犯罪は犯罪だし、同じなんです。
しかも、そんな犯行を右京とコンビを組んでから定期的に行っていた。

これが本当に最悪なんです。
今まで彼なりの正義感の下、犯罪を追い、犯罪者を捕まえて来た全ての行いが気泡に帰す程の事なんですよ。

今後僕がseason11以降のエピソードを見て、甲斐の熱い正義心や優しさを見て、今までと同じような感情を抱けるか?
ちょいと喧嘩っ早いけれど、良い奴だな。
そう思えるか。
甚だ疑問です。
多分無理です。

最終回だけの設定(今まで伏線が一切無かった為、敢えてこう書きますが)では、特命係に来た直後から「歴とした犯罪者」であった甲斐をこれまで通りの「3代目相棒」として見る事は難しいです。
甲斐が相棒となったエピソード全ての印象を悪い意味で塗り替えられてしまって、どうしてこういう風にされたのかなと。

真剣になり過ぎてるのは、その通りかと思います。
ドラマなんですから、もっと肩の力を抜いて見れば良いじゃんと。
でも、ごめんなさい。
好きだからこそ真剣になるんです。


もうこうなったら、この最終回だけ記憶の中から消去したいですね。
甲斐は諸事情で警察を辞めていった。
こういう風に記憶を改竄して、無かった事にします。

終わりに

なんかどんどん卒業のさせ方が下手になって行ってるというか。
右京を追いこんでるというか。

神戸の時も、彼が犯罪に手を染めそうになって、必死に食い止めて…。
でもコンビは解消になってという流れ。
右京の正義感との対立を軸にしてのエピソードでしたけれど、今回も同じ構造ではあったなと。

右京は右京で「行き過ぎた正義感」を持っているんですよね。
どこまでも犯罪者を追い、犯罪を憎む。
悪い事は悪いとどんな相手にも意見を曲げずに貫く。

甲斐だって、「行き過ぎた正義」故の行為だったと解釈してます。
しかし、それが歪んでしまっていた。
右京の正義感に反し、世間の正義感(法律)にも悖った。


神戸の時は、すんでの所で犯罪者にさせなかったところに、右京は救われていました。
けれど、今回は既に犯罪者であった。
コンビ結成後も、それを止めるどころか続けさせてしまっていた。
相棒が居なくなるたびに、右京がダメージを受けているというのは伝わってくるんですけれど…。

もう少し何とかして頂けなかったものかなと。
イメージで言うと亀山から順に
卒業⇒自主退学⇒懲戒退学
って感じなんですけれど。


うん。
ここで止めます。
この件でグダグダ云うのはこれで最後にします。
御目汚し失礼いたしました。